「夢を尋ねる旅」プロジェクトにまで至った経緯。
前回のきっかけ① につづいて、その後、もうひとつのきっかけとなったことです。


「バックパッカーになって世界中を旅したい!!」 

約3年前、ヒッチハイクではじめてひとり旅をしてから、いろいろな人々、いろいろな生き方と触れ、もっと自分の視野を広げていきたいという思いから、こんな気持ち自分の中にありました。


そんな中で、大学のある教授が、授業中によく国際NGO活動の話など、海外に関する無駄話をよくしてくれていました。

ぼくはこういう無駄話が大好きで、この先生なら、なにか海外のおもしろ話を聞けるかもしれない!と思い、その教授の研究室へ遊びに行きました。

いきなりの訪問でしたが、先生の学生時代の旅の話、知り合いの旅人の話、先生自身が代表をしている国際NGOでの活動やオンライン英会話スクールの話などなど…
いろいろな興味をそそられる話をしてくれました。

話をしていく中でぼくは、「バックパッカーになって世界中を旅したい!」ということを先生に伝えました。

先生:「海外は行ったことあるのか?」
自分:「修学旅行で1度行っただけです。」

先生:「英語はできるのか?」
自分:「いいえ。」

そこで勧められたのがスタディーツアー。
海外行った経験もほぼなしで、英語もろくに話せないぼくはバックパッカーは辞めとけという話でした(笑)

このときはじめて知った「スタディーツアー」

スタディツアーとは・・・
企画NGOが活動する国や地域を訪れ,支援先を実際に見たり,研修に参加したりする。現地のNGOを訪問したり,その土地に住む人々と交流したり,支援先の歴史や文化を学ぶなど,NGOの活動と支援先の状況をより深く知るプログラム。
外務省ホームページ<http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/kyoumi/faq06.html


最初の印象は、自分にとって惹かれるようで、でもなにかパッとしないものでした。
単なる観光ではなく、より現地の人々に近い生活を知れて、歴史や文化も学べる。
そこはすごく惹かれる部分

しかし、せっかく海外へ行くのなら、
自由に、そしてなるべく自分の力で旅をしたい。
そんな気持ちもあって少し気の引ける部分もありました。

しかし、バックパッカーはこれからしようと思えばできるし、現地の人々と深く関われるきっかけにもなりそうだと思い、まずはスタディーツアーへ行ってみようと決めました。
そこで参加したのが16日間のカンボジアでのスタディーツアーと教育ボランティア。


2015年の春休み。まだ乗り慣れない飛行機に乗ってカンボジアへ。
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キリング・フィールドという寺院では、ポル・ポト政権時代、クメール・ルージュによって虐殺された人々の人骨が積み重なっていました。
1975年から4年間の間に数万人が殺されたという悲惨な歴史を知りました。
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地雷博物館は、地雷撤去のボランティア活動を行っているアキー・ラーさんが、より多くの人に地雷除去問題について知ってほしいという熱意によって創られたもの。
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ポル・ポト政権時代やベトナム戦争時に埋められた地雷など、カンボジアには400~600万個の地雷が埋められたそう。 
現在でも政府機関やNGOによって地雷撤去がされていますが、毎年200人~300人もの人々が地雷によって亡くなっているそうです。
 
 
街の中心部にある大きな小児病院へも行きました。 
毎日400人〜600人もの子どもたちが外来を訪れます。 
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この病院は、カンボジアの中でも設備の整っている病院ですが、国全体では医療は十分に整っていなく、衛生環境もよいとは言えません。
人々の生活は厳しく、初診患者の半数近くは初診料の約30円も支払うことができないのが現状だそうです。
「カンボジアでは15歳以下の子どものうち、7人に1人が亡くなってしまう。」 という事実はとても衝撃的でした。
 

このスタディーツアーでカンボジアの悲惨な歴史や現状にある医療・教育などの問題点も知りましたが、
カンボジアの魅力的な部分にもたくさん触れることができました。

訪問した孤児院や教育ボランティアで出会った子どもたちの元気いっぱいの笑顔はとても印象に残っています。
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学校の休み時間には外で思いっきり遊びます!
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授業中も賑やか。 びっくりするくらいみな積極的に授業へ参加してくれました。
「ソムソセーイ!(書いてー!)」「ソムアーン!(読んでー!)」 
そういうとみんなが一斉に「はい!はい!はい!!」って元気よく手を挙げてくれます。
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学校が休みの日は、ホームステイ先の子どもとハンモックでゆらゆら…笑
とてものどかなで、ゆったりとした時間が流れている村でした。
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一緒にサッカーをした男の子。
顔は寝ている間にマジックペンでいたずらされました(笑)
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授業を担当していた7年生の生徒たち。それから一緒に授業をやった相棒のようなメンバー!
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素敵なメンバーと一緒に過ごすことができました。
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カンボジアで、はじめてで子どもと接したり、何かを教えるような経験もして、
その後、学童保育のスタッフや、中学生へ放課後授業を行う学習指導員をしようというきっかけにもなっています。
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授業最後の日。お別れ会をした訳でも、手紙を書く時間があった訳でもないのに、
子どもたちがたくさんの手紙をくれました。
これはぼくにとってずっとずっと、一生の最高の宝物です。
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貧困・医療や教育がしっかりと整っていないなど、多くの問題はありますが、
カンボジアの青い空、陽気な人々、子どもたちの純粋で元気いっぱいの笑顔・・・
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うまく言葉で表現できないけれど、カンボジアで過ごした日々は「ここにしかないよさ」のようなものを感じました。

たくさんの素敵な部分にも触れて、カンボジアという国、人々が好きになりました。
そして、好きになったカンボジアのためになにか自分が力になれることばしていきたいな。そんな風に感じるようになりました。

だからぼくは、その国の課題だとか、世界中にある問題を知っていくことももちろん大切だけど、まずは良さを伝えていくことが必要だって思いました。

問題点に対して目をつぶりたい訳ではありません。問題点を知り、解決していくことは必ず必要だと考えています。
ただ、そればかりに目を向けて、世界への見方が悲観的にならないように。
「もっともっと素敵なことでも溢れてる!」ということをこの「夢を尋ねる旅」プロジェクトの中でぼくはいちばんに伝えていきたいです。


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